ハァ...ハァ......。 息を切らしたのと同時に 私の手を引いていた奴の足が止まる。 「...大丈夫か?」 「―――――っっ...」 大丈夫なわけないでしょバカっ。 息を切らしたせいか 上手く声が出てこない。 「...悪い......」 私の肩を支えて、耳元でそう囁かれる。 「...やっ!」 私はすぐに飛びのいて、織川を睨みつける。 ...なに?なんなの? さっきから...なんでこんなに私に構うわけ? てゆーか...... 「ここ...どこ?」