【完】素直になれよ。






男二人はチッと小さな舌打ちを残して


人ごみに消えてしまった。



「お前…少しは素直になったら?」


はぁ…
とあきれたようにため息をつきながら言う織川。



「……変な意地、張ってんなよ。」



そういいながら
私に近づいて、頭の上にポンポンと手を乗せてきた。


なっ……



触れられた頭の上から
どんどん熱がおりてくる。



「っ……。」



なにこれっ……



私は俯いて
織川と視線を合わせることを避けた。







「あっ!結斗いたー!!」



えっ…。

後ろの方から
一人の女の子の高い声が聞こえた瞬間、


私は織川の手を頭の上から振り払った。



だってそれは

美優さん…っていう人のものだったから。