*+百合+*


夏樹、子ども好きなんだ・・・・。

もし伝えたら喜んでくれる?

私の赤ちゃんじゃダメ?

一瞬、私と夏樹と、そして赤ちゃんの幸せな未来を想像してしまう。

絶対にそんな未来、来ないのに。

「じゃあ気をつけろよ」

夏樹は駅まで送ってくれた。

「時間あったらウチにも寄ってって?親父たち喜ぶだろうし」

「もちろん」

夏樹の背中が見えなくなるまで見送る。

「ごめんね・・・・」

これで何回言ったんだろう。

ずっと謝ってばっかり。

でも、全然足りないんだよね。