その手紙をぎゅっと……握りしめ胸にだいた。 「お嬢様??」 甲原が呼ぶ声がしたけど……梓ちゃんの健闘を願って泣くわけにいかないと思い寂しい気持ちを今は…心にしまって涙をのみこみバックシートに持たれた。 そして……いつの間にか眠りについた私がみた夢ではーーーフランスについたヨウちゃんを待つ梓ちゃんの姿を見つける。 「梓??」 梓ちゃんはヨウちゃんに自分から歩みよる。 「………もう少しだけ側にいたいって言いたかった。」