私の言葉に梓ちゃんはただ何もいえず黙りこむ。 「……さよならするなら……ちゃんとさよならした方がいいよ。 今ヨウちゃんの手を梓ちゃんから掴まないとヨウちゃんはもう待ってはくれないかもよ。」 ーーーガタン………。 梓ちゃんは私の言葉に思わず立ち上がった。 「余計なお世話よ!! 話はそれだけ??」 鞄を手に取ろうとしたのを私は思いっきり引っ張った。 「そんなにさよならしたいなら今からサヨナラいいにいこうよ。」