ーー懐かしそうにあの時を思い出した。


お祖父様から告げられた約束…合格するまでは星くんと会わないことが条件でとにかく星くんを避ける日々がはじまった。


「ねえ、高良くんにあってあげなよ!!」

「そーゆう…ヨウちゃんだって……私の事はいいから梓ちゃんにもう一度会いなって…!!」


話をはぐらかしたつもりだったのに…ヨウちゃんは強がった笑顔を浮かべた。

「俺、コクったけど……やっぱふられた。」


「えっ?? い、いつ?」