「来てくれてありがとう。」



ヨウちゃんやDr.哲やうさぎ店長にお礼をいいながら…人混みの中に星くんの姿を探す。


「高良くんも遅いよね!! 剣道っていったら真っ先にきそうなのに??」


私の視線の先をおったのかヨウちゃんが気を使ってくれた。


「きっと……家から出るの大変なのかも……。」


そう思うと急に意気消沈する自分を奮い立たせて明るく笑う。



「皐月ちゃん……。何だか変わったね?」


「えっ??そうかな? だって……今日…星くんに会えるからうれしくって……。」


微笑む私になぜか寂しそうに目を細めたヨウちゃんの態度が気になり尋ねようとしたときだった。