「何を考えておるーーー? 突然、フランスの学校とは……まあこのまま皐月が自分の気持ちを伝える事がなければフランスにいくことになるのだが……それでも構わないと?」


残された俺をにらみながら皐月のお祖父様は尋ねた。


「皐月を信じたいだけです。
もし皐月が……フランスじゃなく私立 陽炎聖堂学園 高等部を希望したらその時はお願いがあります。」


ぶしつけなこととは思いつつ俺は皐月のお祖父様から目を話さず一抹の希望に託して気持ちを綴ったのだった。