また、お前は面倒を持ってきてとばかりに厳格な形相で眉間に皺をよせた。


「お祖父様を巻き込んでしまってごめんなさい。

でも私……行くならママやパパが決めたイギリスじゃなくフランスの学校に行きたい。」


「お祖父様からもなんとかいってください!!」


固くな俺の気持ちにお祖父様は深く吐息をつき。

「分かった。 皐月が行きたいというならやむえん。」と言葉に両親は慌てて反論したものの
お祖父様の強固な姿勢に渋々退散した様子だった。