梓さんは下唇をきゅっとかんだ。 「それでも聞きたかったんだと思うけどな……梓さんの気持ちをさあ!!」 俺の言葉にいきなり立ち上がった。 「もう……だから、私とヨウちゃんの話はしないで!! 私達別々の道を歩む事にしたんだから……。」 梓さんが言い終えるか言い終えないか……その 時昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴り響いた。 放課後……俺は甲原さんの車にのりながらも考えていた。 梓さんはあんな風にいったけど……やっぱりこのままでいいのか無性にやりきれなかった。