予想はしてたけど……お祖父様ならそうするだろうなって考えたからなんだか心なしかほっとして笑った。 「そっか……なあ、皐月………。 実は……今後の進路の事なんだけど??」 「あっ……。うん……。昨日話せなかったよね。 こんなこともあったしお祖父様もママもパパもきっとすごく怒ってるよね。」 また急に声がくもった。 ……言えない。今は、皐月に言うわけにはいかない。 そんな気持ちが体中をかけめぐった。 「いや、剣道大会……頑張れよ。」