結局、今日は甲原さんを呼び出し皐月を道場まで送り肝心な進路の話もできないまま帰宅した。 皐月が何をかくしているのかも……問い詰めるはずだったけど、剣道に対してあんなにひたむきになっている皐月をみていたらいいだせなかった。 「はーああ……。結局、何にも聞けないままだったよ!! 梓さんは大丈夫だったの?」 次の日、毎回机に突っ伏す俺を呆れながらスマホを見る梓さんが思わず声をあげた。 「これ何よ!!」