ヨウちゃんの言葉に私は否定した。
「とにかく大丈夫だから……心配してくれてありがとう。」
「そっかあ……。」とヨウちゃんは何かを察したのかひとまずそれ以上は聞かずにいてくれた。
1日中、体が痛いままで家に帰り道場着に着替えひたすら稽古をすること数日……。
あれから私達の学校で話す内容も進路のことがこのころ本格的になってきていた。
「高良くんが今日みんなで集まりたいっていってたけど…皐月ちゃん今日も稽古??」
突然ヨウちゃんから切り出されて私はゆっくり頷く。
「そーかあ…。なんか高良くん。
全然皐月ちゃんのママに相手にされてないみたいだね。」

