「やだ……。ちょっと、皐月こんなとこで泣かないでよー。
それより、ヨウちゃん…いなくなったら学校一人なんじゃないの?」


潤んだ瞳で先に泣いてしまった皐月をなぐさめながら問いかけた言葉にみんな固まった。


「でも仕方ないよ。 ヨウちゃんが戻りたかった学校だもんね。」


「そーだよな。これで………ほんとヨウちゃん良かったよなー。」


舞台の上でパリコレ関係者と和やかに話すその横でまさかのグランプリ落ちした篠山は何やら単お嬢ともめていたその横でじっーーとこちらを見ていた喜多と目があいいきなり目を細めて笑ったのになぜか胸騒ぎと悪寒が走ったのだった。