だきしめたその腕の中で皐月は首を横にふった。 「――――星くんが悪いんじゃない……。ごめん…。ただ……なんか星くんが遠くみえて………。」 皐月の言葉に俺は抱き締めた腕を強く絡めた。 「今更だけど…皐月俺に勉強教えてよ。」 皐月は今にも泣きそうな潤んだ瞳をほそめて頷き俺と皐月はしっかり手をつないだまま俺の部屋へとむかった。 部屋に入った俺達はそのまま机に参考書や教科書をひろげて台所のテーブルから椅子を失敬してきて二人横並びにすわった。 「えっ…………と……じゃあ、数学まだだったよね。」