「怒ってないっていいながら…そっぽむいてるじゃん!! そりゃあ…悪かったよ…。成績下がったのは本当だし………ごめん。」 「そうじゃない!! 成績のことで怒ってるんじゃないよ!! なんで梓ちゃんに勉強おしえて?っていったの? さっき、だってヨウちゃんに教えてもらってたし……。」 下を向いた皐月の言葉の意味が分からないまま俺は聞き返した。 「だって………梓さんは同じ学校だし近くにいるから、ヨウちゃんはほら座ってるとこが近かったし……。」