相変わらずポーカーフェイスなまま顔色を一変もかえることなく甲原さんは運転してバックミラーで俺をみた。 「最近、学校の方で進路予定表の用紙に第一希望は私立 陽炎聖堂学園 高等部とかきませんでしたか?」 「ああ……かいたけど………。」 答えた言葉に甲原さんは大きなため息をついた。 「「なになになに??なんなまずかったの??」」 甲原さんの態度に俺は面食らい身を乗り出して確認すると眉間に縦皺をよせてこたえた。