途切れ途切れで本人も動揺して甲原さんを問いただした。 「……やはりお嬢様はお聞きになっていなかったのですね? 奥様方から特に進路のことで学校と話し合ったりしなかったというの不思議におもわなかったですか?」 「確かに…今まで特に学校からも先生からも…何も……。」 おいおい俺なんか毎日学校や家で進路のこと言われてるけどな……。皐月の天然ぶりに心の中で突っ込みながら続けてきいた。 「でもなんで今頃そんな会話を………??」