二人を見送り再び梓さんの部屋へと戻った俺は先程皐月が座っていたドレッサーの椅子に腰かけた。


「私と二人っきりになるの恐いんでしょう?」


自分ではそんなつもりはなかったかけど梓さんから含み笑いされた。


「そ、そんな事ないよ!! そんな事より早くやってくれ!!」


ぎゅっと拳をにぎり膝の上に奥と「はいはい…。」とおどけて笑う梓さんは髪に櫛をとおし始めた。


「ヨウちゃん………とやり直す気ないの?」


「なに?唐突に…………気まずい話ふってくるかな?」


気まずい空気をはらそうと降った話題が更に気まずさを誘う。