うずくまったまま窓際に座り込むコチコチと時計の秒針を刻む音がやたら大きく聞こえ遠くで車のエンジン音がした。 「星兄ちゃん!! お友だち帰っちゃうよ!!」 ドンドンと扉を叩く妹ちゃんの声に迷いつつ結局、部屋から出て道場まで向かう。 夜の道場に月の明かりが差し込みよりいっそう幻想的な風景を演出していた。 薄暗い月の灯りだけをたよりに道場の真ん中に佇む人影をみつけた。 「――――星くん?」 その声を聞くや否や急にこちらに気づきその人物は近づいてきた。