「さきほどのような言葉を期待されてるように感じましたので……………。」



………と、相も変わらずいつもの口調で話をはぐらかされ本音はわからないまま余計もやっとした気持ちになった。



「別に期待していたわけじゃないけどさ……。
気になったから……。」


もごもごと返答に躓きながらますます自分がガキみたいに思えてきて途方にくれる。


そんな甲原さんは特に変わらぬ態度で過ぎ行く景色の中、車を誘導していくのを横目でおれは眺めつつ割りきれない気持ちに途方にくれた。