淡々とした口調で切り返され「いやあまあ…」と言葉を濁した俺に甲原さんは何かを汲み取ったのか……。 「―――こちらからお迎えにまいります。 学園の方にはひとまずこちらからご連絡をいれておきますので帰り仕度をしておいてください。」 「ああちょっと……それならもう一人……!!梓さんも一緒に早退でいいかな?」 梓さんの方を見ながら俺は切ろうとした甲原さんにむかってこえをあげると数秒間をおき「かしこまりました。」とだけ言い残し電話をきった。