「ああ…それならあたくし達と同じ班でしたわよー!!」

その場を後にしようとした梓さんの足がとまり険しくうつむいた後ひきつる口許を無理矢理にあげてまた笑顔をつくる。


「まあ…教えてくださってありがとうございます。
それじゃあ…私達急いで準備しなくちゃ!!
行こう!! 皐月…………!!」

「いや……でも……!!」

再びそのやりとりにくってかかりそうな俺を無理矢理引っ張り梓さんは会釈して理科室へと無言で急ぐ後ろでは…「ごめんあそばせ……!!まるで催促したみたいで……!!」なんて声を高らかに弾ませ数人と笑い会う様子に俺はそいつらを一瞬睨み梓さんとともに理科室の戸口へと入った。