「皐月や甲原さんから何もきいてないの?」 靴箱に手をかけて尋ねた言葉に俺は重く頷くと梓さんは項垂れたまま溜め息を大きくついた。 「とにかく…私の調子にあわせてもらえる?」 「わ、わかった。」 梓さんの言葉に大きく頷いて俺は皐月の靴箱を捜し上履きにはきかえたところでいきなり前方をふさぐ影に気がついた。 「あら…皐月様ではございませんか!! おはようございます!」 さっきから立ちはだかっているにもかかわらず 今気がついたような素振り堅苦しい挨拶にこたえた。 「あ、おはよう!!」