さわさわと幹を揺らす風と共に穏やかな声を響かせ朝の挨拶を交わす女学生達は俺を追い越し華やかにとおりすぎてゆくのを目でやりすごす俺の肩を叩かれひきつったまま振り替える。


「おはよう!!どーしたの…その顔………??」


「な…なんだ…!!梓さんかあ……!!」



「なんだとはなによ!!」



肩を叩いた正体がわかり俺は緊張とともにうなだれた様子に梓さんはかえってきた言葉に眉間を歪ませる先に進んだ背を慌てて追いかけた。