そんな俺の態度をみて口々に梓さんとヨウちゃんの二人はそれぞれ口を揃えてたずねた。


「………いやあ、甲原さんからは特には何も…ただ今日はピアノの先生のとこには彼がいってくれることになったし…ひとまず簡単に豪邸の案内してもらったくらいかな…。
あっ!!あとこの楽譜を渡されたんだけどさー!」


二人の質問に答えながらはっと…持っていた楽譜を前に差し出した。


二人はその楽譜をみてあっーと頷き梓さんが懐かしそうに答えた。