「ーーー 邸の中を軽く案内します。」

「あっ………はい。」


あくまでも冷静に徹する甲原さんの後をついてリビングへと案内された。


「ここが…お嬢様やご家族が使っているリビングとなります。

ダイニングキッチン…というべきでしょうか?
そちらは…ラウンジ的にしか使用していません。

食事は…厨房にてご用意されますのです。
お時間まではリビングでお待ちください。



「「あ……あの……。 リビングってTVとかないんですか?」」



リビングの立派なソファやリビングのテーブルに囲むように豪華なグランドピアノが鎮座していた。