額に浮かんだ汗を拭いつつ俺は自分に言い聞かせる。 「―――まあ…どっちでもいいけど…ひとまず今日は二人ともどうするの? このまま自宅に帰るの? それとも…ここに一泊するの?」 姉貴の言葉に俺も皐月もお互いの顔を見合わせた。 ―――深く考えてなかったけど……お互いの家に帰ってそれぞれの生活するんだよなーって今更ながら考えた。 でも………ちょっと待てよ………。 ―――そうなると……それぞれに困る問題にならないだろうか?