俺と皐月はその後…梓さんにただ広いリビングに案内されてひとまずいかにも高級そうな紅茶をご馳走になりながら今までのいきさつを話した。
甲原さんは更に眉間に力をいれつつ難しい表情になりながらも時に相づちなのか唸りながら話を聞きおえた。
「―――事情は…わかりました。
でもこれは…かなり難しい問題ですね…。
まずお二人とも今後はどうなされるおつもりですか?」
腕を組み直して大きなため息を漏らした甲原さんは俺と皐月を交互にみた。
「――まだこれと言って策があるわけじゃないし…それにこのまま魔法の粉の期限切れを待つにしても一年くらい待たなきゃなんないし…どうしたらいいかよくわからないけど…せめて身近な人には知って欲しかったの―!!」

