【完】とろける☆かぼちゃプリン



チラリと俺を横目でみた皐月に軽く頷き合図を送る…。


何か感じとったのか…にこりと愛らしい笑みを口元に浮かべ目を細めた後鍵盤に指を滑らせる。




俺と皐月の2人の音色が重なりとろけるように時には繊細で時には激しい演奏を奏でた…。




それは柔らかく溶け込むような音色になんだかその一瞬をかけ最後の演奏まで共に引き続ける。


ピアノなんて弾いた事なんてない…でもこの体は全ての音を感覚で捉えて表現している感覚に俺は心地よくなる…。




やがて…最後のメロディーを弾き終わりまだ鳴り止まぬ音が震えるなかゆっくりと手を離した皐月にそって俺もゆっくりと手を鍵盤から離した。