「待って!!
甲原………!!
ちゃんと…ワケは話すからコレだけ聞いて…………。」
俺のデッドエンドな音色に流石の冷静な執事ピアニストの甲原さんを静止て再びピアノの前に立つ。
「ごめんね…。
星くん………。
さっき助けてもらったもの………。
今度は私が助けるから…!」
今までにない強い輝きを放ち決意を露わにした皐月に俺は思わず何も言えず言葉を詰まらせつつ椅子から慌てて立ち上がった。
「―――わかった……………!!
頼んだよ!!
皐月!!」
頬がジンジン熱を帯びたのを感じ俺はそのまま皐月に席を譲りバトンを渡した。

