世の中にこんな地獄のデッドエンドな楽曲が存在したのかという程に鍵盤は激しく音ワレをしながらこんな簡単な楽曲さえもたちまち単に耳障りな騒音に変わった。 ―――バンッ!!! 「そのふざけた音色今すぐヤメロ――!!」 耳を塞いで3人とも唸りをあげるなか梓さんの部屋の扉が急に激しい音とともに怒鳴り声をあげられて飛び込んできた人物に思わず鍵盤を弾くのを止めた。 「―――甲原……!!」 皐月が俺の騒音に取り乱し飛び込んできたその人物を見て震える声で名前を呼んだのに俺も慌ててその人物を確認する。