――す…すごい……。
俺は皐月の奏でるピアノの音をききあまりの感激に鳥肌ものの感動を覚えた時だった………。
いきなり…俺の腕がまるで見えない何かに引っ張られるようにビンっと真っ直ぐ垂直に伸びていきなり皐月の座る横に引きずりこまれた。
「わあああっ―――!!!
なんなんだ………!!
これっ………!!!」
いきなりの現象に俺は体に残る全ての力で抵抗してみたものの…抵抗虚しく俺は皐月の横に座って一緒に鍵盤を引き始めた。
指が皐月の奏でる音に合わせて自然と鍵盤を叩き楽譜もなく生まれて初めて鍵盤を触った俺が皐月と二人がかりでピアノを弾く不思議な現象に俺は恐怖を感じ声をあげた。

