ヨウちゃんの言葉に俺は再度…電話の内容を追想する―――。 「…さっきも言ったかもしれないけど…ピアノの先生がくるとかなんとかいってたかな?」 「えっ………? それだけ…………?」 俺の言葉に再び頭を抱えて唸る…。 俺は皐月と首を傾けていた矢先…ベッドに横たわらせられていた皐月の友人…梓さんがうーんと声をあげた。 「梓っ!!! 大丈夫?? シッカリして…!!」 思わず彼女が目覚の声をあげたのに皐月もヨウちゃんも一時…話を中断してベッドに駆け寄った。