皐月は俺を不安そうな目で見上げたものの頭を撫でられて少し気分も落ち着いたのか微笑みを口元に浮かべた。
「―――２人とも付き合ってるわけじゃないんだよね？」
その様子を見ていたヨウちゃんが何気に俺たちの間柄を尋ねた言葉に…ハッ…と我に返りなんだか互いにそっぽを向いた。
別に意識なんかしてるワケでもないのに…妙な気分に支配されてしまい俺たちを見て何かを感じ取ったヨウちゃんはふう…と大きい吐息をついた。
「当たらずも遠からずってとこ…？
まあ…いいけど今後２人ともどうするの？」
ヨウちゃんの言葉に俺達の様子を見ていた姉貴も頷く。
