「目的地…ついたわよ――!!」
あっけらかんと言い放つ無神経な姉貴に俺達は…仁王立ちで立つ女子の姿を窓の外に捉えた。
「あっ…!!
梓ちゃん!!」
無神経な姉貴に続き天然の皐月は…俺の身体のまま扉を開けて外にでたと同時にヨウちゃんは更に真っ青な顔で外に飛び出した。
「…梓!!
いや…あのこれには深いワケがあるんだ!!」
「ヘエ―――!!
男と抱き合う深いワケってモノを是非とも聞いてみたいものねっ!!(怒)」
キョトンとした皐月の前で皐月の親友である梓さんとヨウちゃんの犬も食わないというバトルが始まってしまった状況に俺も慌てて外に飛び出しヨウちゃんのネクタイを引っ張り殺気立った梓さんとヨウちゃんの間に入り仲裁した。

