“ちょっ‥ちょっと~”という声も制して一方的にスマホの着信を切った彼はお祖父様に深々と頭をさげた。 「止める訳にはいかぬな……………。」 ゆっくりと頭を上げた星くんは…真っ直ぐな瞳で見据えられたその意思に深い吐息をついた。 「ありがとうございます。」 お祖父様の許しを得た星くんは…またも深々とお辞儀をして私の方を見た。 「………暢紀っていう人が通ってる塾に案内して欲しいんだ。」 覚悟を決めた星くんの声に頷き返す。 「うん…。 大丈夫…。 任せて…!!」