ちひろにも、何故あんな事になっていたのか話した。



ちひろは、怒っているような、悲しんでいるような、変な表情だった。





ただ、ちひろは私に『きっと、大丈夫だよ』って、言ってくれた。





きっと、大丈夫。





きっとまた、元に戻る。



もし戻らなくっても、翔が居ない生活に戻るだけ。



まだ出会ってなかった頃に、出会うだけ。




ただ、それだけ………







「詩歌ー?何ボーっとしてんの?」



「え」





ハッと現実に意識が戻ると目の前にはちひろが居た。






「ち、ちひろ……」