後輩の君と先輩の私





絶対にモテるであろうその優しい性格。






「星くん……あの、ありがとうっ!」




「いえ、翔のことは頼みました」




「うんっ」





星くん、ごめんね。



大事な、親友を傷つけちゃって。






私は勢いよく理科室を飛び出した。






「ハァ…ハァ…っ……」





思い切り屋上まで走った。




皆昼食をとっているため、廊下で歩いている人は少なかった。






「……屋上……」





屋上のドアの前に立つ。




少しだけ扉が開いていた。