誰も居ない理科室で星くんはもう一度私に聞く。 「何があったんですか?」 「………私、翔を、傷つけちゃっ…た」 「傷つけた?」 翔…今どこに居るんだろう… 視界が段々ぼやけてくる。 「翔、に…大嫌いって…言っちゃった……」 星くんの前でボロボロと涙をこぼす私。 「……先輩……あの、本当に…大嫌い、なんですか?」 悲しそうに私に聞いてくる星くん。 「う、うん……きら、いじゃ…っない…」 泣いて上手く喋られない私。