後輩の君と先輩の私





「先輩、何か用ですか?」




「あの…翔ってどこに居るのか…わかる?」




「え?先輩と一緒に昼飯食ってたんじゃないんですか?」






不思議そうに星くんは私を見た。






「あの……翔、居なくなっちゃって…で、教室に、居るかなって…思って」




「先輩?何があったんですか?」





私がそうとう動揺していたんだと思う。




星くんは心配そうに私の顔を覗き込んできた。






「翔に……翔に…」




「先輩、ちょっとこっち来てください」





星くんに手招きされて近くにあった理科室に呼ばれた。