ボーっと窓の外を見た。 校庭の桜がそろそろ咲き終わる。 「今日も1人かぁ……」 「んー先輩、1人じゃないですよ?」 「え゛っ!?」 驚いて声のするほうを向くと… 「翔…」 に、逃げ…… 「先輩、なんで逃げるんですか?」 逃げようとした私の腕をグッと掴む翔。 「放してよっ」 「先輩逃げるんで、放しません」 どうしよう。 恥ずかしい。