後輩の君と先輩の私





でも…翔、次の時間も次の時間も来るんだもん…



その度に私は逃げて…




きっと、翔は不思議に思っただろうな…





「詩歌」



「ちひろ?どうしたの?」




「龍と…一緒に…だめ?」




お願いのポーズをして私にお弁当箱を見せる。






「なんで?全っ然いいよ!行ってきて!」




「ありがとう詩歌」




ニコッと笑ったちひろは女の私でも少しだけ見惚れてしまった。






「じゃ、行くね?」




私に手を振ってちひろは教室を出て行った。






龍さんが同じクラスなら一緒に食べられるんだけどなぁ…