「先輩、何で俺の事藤堂くんって呼ぶんですか?」




話ぶっ飛んだよね?






「…君が藤堂翔だからでしょ?」




「翔って呼んで下さいよ」




「なんで?」






歩きながら振り返って藤堂くんを見る。




彼はなぜか俯いていた。






「……先輩に…少しでも、近づきた、い、から…です」





長めの髪から少し見える顔と耳は真っ赤だった。






「…じゃあ、遠慮なく、呼ばせてもらい、ます…?」





何かこっちまで照れるっ!




するとパアァァァッ!と言う効果音付きで顔をあげた翔。