近くにあった木に隠れて、あたしは様子をうかがった。 藍色の和服を着て、人のカタチをしている。 白くて、長い髪。 男か女か分からない。 藍色の着物は所々破けている。 そこから見えるのは肌と血。 その人はケガをしているようだった。