「あらあらごくろうさま。そうだ、そこの戸棚の中に美味しいものがあるから食べなさい」

そう言われた紅ずきんは戸棚を開けました

中には狼が細かくしたお祖母さんの肉と血の入ったビンがあります

紅ずきんは生臭さでむせてしまいました


「大丈夫かい、紅ずきん。ほらその手前のものをお食べ」

紅ずきんは手前の肉を取り、戸棚を閉めました


紅ずきんは少し気持ち悪くなってきました

まだポタポタと血がたれてしまっている肉の感触のせいです


(これを……食べるの?)