「お母さん。これ、お土産よ」

紅ずきんはそう言うと、持っていた紅い袋を床にドサリと落としました

袋はゆっくりと開いていき、中に入っているものが見えました


「ヒィッ!!!!!!」


中に入っていたのは、バラバラになった狼の死骸でした


お母さんは気づきました
なぜ紅ずきんが真っ赤なのかを


「ねぇ、お母さん。あなたは感じてる?」

「な、何を……?」

紅ずきんはクスリと笑うと、どこからか包丁を出していました