キーンコーンカーンコーン…

チャイムがなると
みんな一斉に帰りの準備をする。


「はるー!!」
そお呼ばれて振り向くと、私の親友のさやが駆け寄ってきた
「今日カラオケ行こうよ!」
「どうせまた合コンでしょ」
さやは、可愛いのになぜか彼氏ができない。不思議だぁ…
だから、こうやっていつも合コンに誘ってくる
私は、男に興味ないし、彼氏もほしくないからどうでもいいんだけど
さやのためならいっか
「仕方ないな、いいよ」
そお言うと、さやは満面の笑みで
「ありがとう!」って言った
そんな可愛い笑顔で言われても…
「よし、行こっか!」
そお言って
駅の近くのカラオケ店に行った
今日は、同じ学校の先輩と合コンらしい。
「じゃあ、はじめよっか!まずは女子2人から自己紹介よろしく!」
えー…私自己紹介苦手なんだけどな。
「北川高校1年3組の村川春です…」
「おー!はるちゃんね、可愛いね!」
「ありがとうございます」

そんなやり取りをしているうちに、さやも自己紹介していた。
相変わらず打ち解けるのが早く可愛いさやは
一個上の先輩にも関わらず、楽しく喋っている
そんな姿を眺めていると、いきなり部屋に人が入ってきた。

「おー!はるき。おせぇよ」
はるき?誰この人
そお思いながら、見ていたら
「なに見てんの?」っと睨まれた
「あっ!すいません」
なにこの人!感じわるっ!
でも、よく見ると顔は、整っていてかっこいい
「はる!あの人噂のはるき先輩じゃない?」
噂?なんの噂よ
「噂って?」
「えっ!?はる知らないの?うちの学校で一番イケメンで、優しいって有名だよ?」
たしかに、イケメンだけどあの人のどこが優しいの?さっき感じわるかったし…
「ふーん…そうなんだ」
まぁ、興味ないし私には関係ないからどうでもいいんだけど。

「こんな近くで見たの初めて!やっぱりかっこいいね!」
「うん…。そうだね。さや!私トイレ行ってくるね」
っと軽く流して、私はトイレ行く事にした

手を洗いトイレから出て、部屋に戻ろうとした時
さっきさやと話してたはるき先輩が歩いてきた。
私が、通り過ぎようとしたら
「おぃ!」
うわぁ…。引き止められちゃった…最悪
「なんですか?」
「お前名前は?」
なにいきなり。てかなんであんたなんかに名前教えなきゃいけないのよ!
「村川春です…」
「ふーん…はるね。俺緒方春樹
はるきって呼んで。」
なっ?!
いきなり呼びすてって…
「いや…先輩なんでいきなり呼びすては……」
「俺が呼べって言ってんの!」
どんだけ俺様なの?!同じ学校とはいえもっと後輩に対する態度があるでしょ…
「はぃ…」
「よし。俺は、はるって呼ぶからよろしく!あっ!あと、敬語嫌いだからやめろ。
ちなみに、お前に拒否権はないから」
そお言って部屋に戻って行った

訳がわからなかったが、とりあえず私も部屋に戻る事にした

「はる!遅かったけどなんかあったの?
さっきはるが出てったあとすぐはるき先輩も部屋出てったんだけど…」
さっきの事説明するのめんどくさいから言わなくていっか。変な誤解されるのも嫌だし
「ううん。なんにもないよ」
そおいいながら、はるきを見ていた

そしたら、目が合ってしまった
私は、また嫌味を言われるのかと思っていたら
何も言わず笑った。
はるきもあんな顔するんだ
私は、一瞬変な気持ちになった
この気持ちを私はまだ知らない
でも、この気持ちは世間で言う「恋」というものなのだろうか。