ホットココア【短】

だが彼は学年で人気があっても、悪い系の…

まあ言ってしまえば“不良”の人だから、校内で見ることはほとんどなかった。


見るのは登下校時で、同じ類いの人たちとたむろしている。


そんな人が、1人で電車に乗って、ホットココアを手にしているのだ。


なんというギャップだろうか。



そして──わたしは、そういう男子の“ギャップ”に弱かった…─