うとうとしながら、2つくらいの駅を過ぎた。



そして──ちょうど乗ってきた人を視界の隅でとらえて、驚いた。


それは、学校で見たことのある男子だった。


まだクラス替えをしたばっかりだったし、

男子の顔はあまり覚えていないから、曖昧だったが。


(えっ!?)

思わず声をあげそうになって、なんとか声を圧し殺す。